【目的別】冬の乾燥対策!手軽に始められる方法や注意点を紹介

冬本番となってくると、肌や空気の乾燥に悩まされる人も増えてくるのではないでしょうか。気温が下がると、空気中の水分量が少なくなってしまうため、乾燥からくる肌トラブルや身体の不調も感じやすくなってしまいます。

そこで本記事では、乾燥しがちな冬場でも快適な生活を送るための方法として、肌と室内の乾燥対策を紹介します。冬の乾燥により起こりうるトラブルや対策時に注意すべき点も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

【肌編】冬の乾燥対策6選

環境庁が紹介している意識調査によると、約60%もの人が冬に肌トラブルを自覚しています。さらに、その過半数の人が、肌トラブルの原因は乾燥だと感じているようです。そこで、乾燥による肌トラブルを防ぐための対策を紹介します。

少しの意識で変えることができ、普段の生活の中で習慣にできることばかりなので、ぜひすぐにでも始めてみてください。

保湿成分の高いスキンケア用品を使う

洗顔や入浴後すぐに、スキンケア用品で保湿する方法です。水分を閉じ込められるような、油分のある保湿効果が高いタイプを選ぶとよいでしょう。また、洗顔料やボディーソープ自体の保湿成分が高いものも販売されているため、冬の間だけ使用するのもおすすめです。

夏と冬で同じスキンケア用品を使っている場合は、乾燥が気になる時期だけ保湿性の高いものに変えてみるなどの工夫をしてみましょう。

熱いお湯での洗顔・入浴を控える

冬の寒さから、熱めのお湯を使って顔や体を洗ったり、入浴したくなったりすることもあるのではないでしょうか。しかし、熱いお湯は肌の保湿成分も一緒に流してしまうため、乾燥がより進んでしまう可能性があります。

そこで、洗顔や入浴に適した温度である38~40度のお湯を使うようにしましょう。ぬるめのお湯を使い、肌へ与えるダメージを減らすために優しく洗うようにします。

こまめに水分補給する

体内の水分を補って、肌の乾燥を防ぐ方法です。人間の体は、皮膚や呼吸を通じて常に水分を失っているため、外側からのスキンケアだけでなく、内側からも水分を補給することが大切です。

水分補給を怠ると、体内の水分量が減少し、それが肌の乾燥の原因となります。特に冬場は、夏に比べて喉の渇きを感じにくいため、水分補給の頻度が低下する傾向があります。のどの渇きを感じる前に飲む、時間を決めて飲むなどのルールを決めておきましょう。

また、コーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲み物は、利尿作用を持っているため、水分補給としての飲み物には向いていません。トイレに行く回数が増え、水分が失われることにつながるため注意が必要です。

運動を習慣化する

冷えによる血行不良を防ぎ、新陳代謝を活性化させることで、肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)の促進が可能です。運動によって体を温めることは、ストレスの解消にもつながり、肌の再生力を高める効果が期待されます。

冬の寒さから外出しにくい季節でもあるので、まずは自宅の中で始められるストレッチや筋トレなど手軽にできるものから始めるとよいでしょう。気温が低いと、筋肉が柔軟性のない状態になっているため、急に過度な運動を始めると靭帯や腱のケガにつながります。

しっかりと準備運動を行い、体を温めてから運動しましょう。

食事を気をつける

食事の内容に意識を向けてみるのも一つの方法です。以下のような栄養素を摂って、体の内側から乾燥を防ぎます

栄養素効果食材
タンパク質コラーゲンを含む肌細胞の元鶏むね肉、魚介類、大豆製品、卵など
ビタミンA皮膚や粘膜の潤いを維持レバー、うなぎ、緑黄色野菜など
ビタミンB郡新陳代謝を促進豚肉、レバー、納豆など
ビタミンE抗酸化作用や血行促進などアーモンドなどのナッツ類、ほうれん草など
ビタミンCコラーゲンの生成や抗酸化作用アセロラやレモンなどのフルーツ、赤ピーマンなど
セラミド角質層の水分の維持、皮膚を守るこんにゃくや大豆、ひじきなど

肌によいとされる栄養素を摂りつつ、バランスのよい食事を意識しましょう。

紫外線対策をする

夏と同じように、冬でも紫外線対策が必要です。紫外線は、肌へダメージを与え、水分や皮脂の少ない肌にしてしまいます。皮膚のバリア機能が低下するおそれもあるため、紫外線対策をすることが重要なポイントとなるでしょう。

夏と比較すると紫外線の量は少なめであるものの、ダメージは日々蓄積します。冬でも日焼け止めを忘れずに塗るといった紫外線対策の習慣をつけておきましょう。

【室内編】冬の乾燥対策6選

リモートワークや在宅勤務の普及で、自宅にいる時間が増えたことから、冬の室内を快適にしたいと感じる人は多いでしょう。ここでは、室内の乾燥を防ぐための対策を紹介します。

対策を行うことで、乾燥によって起こりうるトラブルやリスクを防ぐことも可能です。トラブルの具体的な内容については、本記事内の「冬の乾燥により起こりうるトラブル」でお伝えします。

洗濯物を部屋干しする

特別なものを必要とせず、今日からでも取り入れられる方法は、洗濯物を部屋干しをすることです。濡れた洗濯物から水分が蒸発することを利用して、室内を加湿します。必ずしも洗濯物でなければいけないわけではありません。タオルを濡らして干しておくだけでも効果があります。

さらに工夫を加えるのであれば、扇風機やサーキュレーターで風をあて、洗濯物の周囲の湿った空気を循環させましょう。滞っていた湿気が室内に広がり、全体的に湿度が上がるのでおすすめです。

加湿器を使用する

洗濯物やタオルなどを室内に干すことが難しい場合や、抵抗がある場合は、加湿器を使用するのがおすすめです。日常生活や就寝時につけておくことで、室内の湿度を保ち、乾燥を防いでくれます。

加湿器には、以下のような種類があるため、お好みのものを使ってみてください。

加湿器の種類特徴
超音波式・ミスト状になった水分で加湿する・お手入れをしないと雑菌が繁殖しやすい
スチーム(加熱式)式・加熱して出る水蒸気を使って加湿する・火傷のリスクがあるので注意が必要
ハイブリッド(加熱気化)式・水を含むフィルターに温風を充てて加湿する・本体価格や電気代が高くなりやすい
気化式・水を含むフィルターに風を充てて水蒸気を出して加湿する・稼働中の音が気になる場合がある

部屋の最適な湿度は、40〜60%程度です。過度に加湿しすぎないように注意しましょう。

残り湯で加湿する

お風呂に浸かったあとの残り湯を活用して加湿する方法です。入浴後、浴室の扉を開けておくことで、水蒸気が部屋に広がり加湿されます。ただし、加湿されすぎてカビなどの発生がおきないように注意が必要です。

また、場合によっては部屋に設置されている火災報知器が反応してしまうこともあります。火災報知器の機種や劣化状況、設置場所によっては誤作動を起こしてしまうため、残り湯での加湿が適さないこともあると知っておきましょう。

観葉植物を置く

根から水を吸い上げて、葉から水蒸気を出す性質を持つ観葉植物を置き、室内を加湿する方法です。蒸散活動(葉から気孔を通して水分を排出する動き)が盛んで、周囲の湿度を保つ働きがあります。

蒸散活動の特性を活用するためには、大きな葉を持つものや、水分の吸水力が高い性質を持つ観葉植物を選ぶとよいでしょう。お気に入りの観葉植物を見つけて、部屋に置いてみてください。

窓や床を水拭きする

窓や床を水拭きすることで、拭いた後の水分が蒸発して湿度が上がることを利用した対策です。部屋の掃除と加湿が同時にできてお得感があります。

ただし、木材でできたフローリングは水拭きを避けたほうがよいとされているため、材質をしっかりチェックしてから水拭きしてください。不安な場合は、窓やテーブルなど、水拭きしても問題ないもので行うようにしましょう。

乾燥しにくい暖房器具を使う

エアコンのような温風を使って部屋を暖める暖房器具を使う場合、体が温まりにくく、室温だけが上がっていきます。結果として、相対的に湿度が下がり、乾燥を感じてしまいます。そこでおすすめの対策は、室内が乾燥しにくい暖房器具を使うことです。

例えば、オイルヒーターやオイルレスヒーターのような、輻射熱を使って部屋を暖める暖房器具です。温風を出さず、太陽の日を浴びたようなぽかぽかした暖かさ(輻射熱)で部屋を暖める特徴があり、体の芯から暖まります。エアコンよりも低い設定温度でも暖かく感じるため、室内が乾燥しにくくなります。

また、温風を出す暖房器具は肌表面から蒸発した水蒸気を拡散するために乾燥が進みますが、オイルヒーターやオイルレスヒーターは肌などの表面から水分を奪いません。そのため、部屋が乾燥しにくいだけでなく、肌や鼻・のどにも優しい暖房器具です。

冬に肌や部屋が乾燥する理由

冬の乾燥が起こる原因には、気温の低下と暖房器具による湿度の低下の2つがあります。乾燥が起こる理由を知り、対策することへの意識を高めていきましょう。

空気中の水蒸気量が減少

乾燥が起こる原因を理解するためには、気温や室温によって空気中に含むことができる水分量が変化することを知っておく必要があります。温度が高いと空気中に含むことができる上限の水分量は多く、温度が低いと上限の水分量は少なくなります。

よって、気温が低い冬は空気中に含まれる水分量が少なく、乾燥するのです。

暖房器具による湿度の低下

暖房器具(特にエアコン)を使うと、実際の水分量は変わらずに室温だけが上がり、空気中に保有できる水分量(キャパシティ)は多くなります。

水分量が少ないままでキャパシティだけが大きくなるため、相対的に湿度が下がり、乾燥を感じやすくなってしまうのです。

エアコンをはじめとした暖房器具による乾燥を防ぐためには、加湿を一緒に行う方法があります。もしくは、温風で暖めるタイプではなく、オイルヒーターやオイルレスヒーターのように輻射熱で部屋を暖める器具を使うのもおすすめです。

冬の乾燥により起こりうるトラブル

冬の乾燥対策を行わないと、体に影響するトラブルや、自宅に起こりうるリスクの発生が懸念されます。快適な生活を送るためにも、トラブルの内容や注意するべき点を知っておきましょう。

肌トラブル

乾燥により、肌がカサついたり、粉をふいたりするトラブルが発生します。かゆみの症状が出ることも多く、我慢できずかきむしってしまうと、さらなる肌荒れにつながり悪化してしまうでしょう。

乾燥すると水分がどんどん蒸発し、皮膚のバリア機能も低下してしまいます。刺激に弱い状態の乾燥した肌を作らないためにも、対策をしっかりと行いましょう。

ウイルスの活性化と感染症

冬になると、寒さと乾燥に強いウイルスが活発になります。一方で、乾燥により鼻やのどの粘膜のバリア機能が低下することから、感染症にかかってしまう可能性が高まるでしょう。

乾燥した空気には、せきやくしゃみから飛散したウイルスが漂っています。長時間空気中にウイルスが浮遊しているため、より感染するリスクも高まり注意が必要です。マスクを着用して、のどや鼻の粘膜の乾燥を防ぐ対策を行うとよいでしょう。

脱水症状

人は常に皮膚や呼吸から、体内の水分が蒸発しています。冬場の乾燥した空気によって蒸発量が増え、体内の水分が減りやすくなることから、脱水症状を引き起こす可能性があります。

さらに、夏と比べるとのどの渇きに気づきにくく、水分を補給する回数が減ってしまうことも原因です。

体内の水分量が減ることで、血液中の水分も減ります。ドロドロの血液になったり、血栓ができたりして、重大な病気を引き起こすことにもつながるため、水分補給をしっかり行う必要があります。

火災リスク

冬は空気中の水分が減り乾燥するため、火災が発生しやすい季節とも言われています。暖房機器の消し忘れや、誤った使用方法も原因の一つです。

その点において、火を使わずに部屋を暖められるオイルヒーターやオイルレスヒーターは、火災のリスクも減らせる暖房器具と言えるでしょう。温風を出さず輻射熱と自然対流で暖められるため、乾燥対策としても有効です。

冬の乾燥対策として加湿のしすぎには注意

加湿は冬の乾燥対策として有効な方法です。ただし、加湿しすぎると結露が発生したり、カビやダニが発生しやすくなったりするため、注意が必要です。

室内の最適な湿度は40~60%と言われています。労働安全衛生法の「事務所衛生基準規則」第5条第3項でも、空気調和設備を設ける場合、40%~70%の湿度になるように取り決められています。

カビやダニは健康を害する原因ともなるため、適度な湿度になるように心がけましょう。

乾燥によるトラブルを防ぐためにも十分な乾燥対策を実施しよう

冬の冷たい空気は、保有できる水分量が少ないため、乾燥を招きます。肌トラブルを防いだり、適切な湿度を保った室内で過ごしたりするためにも、乾燥対策をしっかりと行いましょう。

冬の乾燥を進行させる一因でもある暖房器具を工夫することも、対策の一つとして有効です。温風を出さず、輻射熱と自然対流で部屋が暖まるオイルレスヒーターなら、乾燥を防ぎやすくなるでしょう。また、火を使わないことから、火災ややけどのリスクも少なくなります。

冬のおうち時間を快適にできるオイルレスヒーターに関するご相談は、ユーレックスにて受け付けております。

お問い合わせやご相談はこちらから。

【参照サイト】環境省 WARMBIZ 室温や湿度に気を配ると、良いこといろいろ。

【参照サイト】一般社団法人日本予防医学協会 内側から潤う乾燥肌対策

【参照サイト】メディプラス乾燥予防研究所 冬に肌が乾燥しやすい理由とうるおい維持するための工夫

【参照サイト】総合南東北病院 冬の乾燥肌対策

【参照サイト】国保依田窪病院 薬局ニュース ~ 乾燥肌と保湿剤 ~

【参照サイト】ダイキン 乾燥の困りごとと解決法
【参照サイト】労働安全衛生法の「事務所衛生基準規則」第五条第3項

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